どんな車がいくらで使えるか？

KINTOはKINTO ONEというトヨタ車のサービスとKINTO SELECTというレクサス乗り放題があります。
今回は「KINTO ONE」を深掘りしていきます。
自動車の利用料金と税金・車検・任意保険がついていて、保険料金が高い18歳の人でも同じ料金です。
ガソリン代・駐車場代などは別料金となります。月の走行距離は1500kmまでで過走行になった場合は、別料金が発生するそうです。
任意保険は、対人・対物が無制限、人身傷害が5000万円、車両保険が付帯して免責は5万円。

KINTO ONE料金表

契約期間は36か月。以前はプリウスが月額4万9788円からでしたが50710円になっていますね。

料金シミュレーション

公式HPで料金シミュレーションできるようになっていました。
アクアで年齢別シミュレーションしたところ下記のような結果になりました。一番左はKINTOで全年齢同じ料金です。

料金は最低額なのでETC+フロアマットのみです。カーナビもバイザーもないですね。HPによると買う場合のみ月額で35才以上はお得ですが、ローンで買う場合はいずれも「KINTO」のほうが安いです
特に年齢が若いと任意保険も高くなるので圧倒的にKINTOが安いですね。

明細

公式シミュレーションの明細で35才以上の場合を出してみました。

気になるのは新車価格で値引きが入っていません。また諸経費と任意保険が本当なのか疑問です。銀行ローンの金利5%も高いです。1.9-2.9ぐらいであると思います。
下取り価格はおおよそ3年で半額ですが残価ローンの場合は40%。しかしトヨタにはトヨタの下取り価格があるので、トヨタ内では妥当な所だと思います。しかし一括見積もりに出すと120万ぐらいいけそうな気もします。

自動車ランニングコストの計算

上記の点を見直して値引きを入れて保険料や諸経費を妥当なものにしてみました。

*1自動車税・環境割・重量税・自賠責・登録代行・車庫証明代行・消費税

値引きをしたのと保険価格を高めのリアルにしました。

お得なのは？

ご覧の通り35歳以上なら現金一括でとんとんです。自動車ローンでもちょっと「KINTO」より高くなるぐらい。ただ21歳だと月額1万円以上差がついてきますのでお得です。
つまり「KINTO」は年齢が若いとか乗り始めで保険の割引が少ない人ならお得に乗れるサービスということになります。
また月々1500kmマックスで走る場合も下取りが安くなりがちなので「KINTO」が得になる可能性はありますがそこまでではないでしょう。月1万kmとかならねぇ

しかしそもそもおかしくないか？

等級が低い若者だとお得なサービスなのですが、3年乗り換えを前提に比較しています。7年10年と乗ると下取り価格は安くなってしまうものの相対的に購入費用の月額は下がっていきます。
また保険はかなり安くなるのですが、「KINTO」では車両保険を無しにするということができません。そもそも今の若者は車に月々4万も払いたくないでしょう。

やっぱり「KINTO」は失敗するんじゃないかな

見てきた通り「KINTO」は自動車を乗り始めた若めの人がお得なのですが、安く済ませるならもっと安く買う方法はあります。
車種もいろいろありますがベルファイアとかにすると月額69850円もします。
なんとか合いそうな人を考えるとファミリーで、共働きでそこそこ収入があって新車がいい人となります。
車を持たざるを得ない地方とかありかもしれませんが、どうも「これはいい！」という感じではありません。
20歳そこそこの男の子にダイヤの宝石100万がいまなら60万です！お得でしょといわれてもそもそもいらないしなぁって感じでしょうか

なんかズレてる

同じ「KINTO」でもレクサス乗り放題とかは魅力があるように思います。
しかし、こっちのエントリープランは正直高いです。どうもひとまずちゃんと利益出そうとしすぎな感じがします。
そんな事してるから若者が車に乗らなくなるんですね。もし月々1万円程度の携帯代ぐらいなら欲しいと思う人も多くなると思います。
月々1万円などできるわけなさそうなのですが、カーシェアリングのように1台を複数人で持って、でもカーシェアリングのように予約するのではなくいつでも好きな時に乗れる。
車は古くてもかまわない。そんなサービスをうまく考えれたらいいと思うのですがどうかなぁ。